弁護士ブログ

2015.06.18更新

前回の続きです。

むち打ち症で後遺症として、後遺障害の等級認定を獲得するための神経症状の検査について。

6 スパーリングテスト

 スパーリングテストは、頸椎の間から出ている神経根について神経根障害が出ているか調べる神学的テストです。

まったく機械を使わない手技による検査で、患者の訴えをもとに検査するため、客観性は強くありません。

具体的には、顔を上にあげて頭を後ろにそらした状態で、お医者さんが右や左に頭を傾けることで神経根の出口を狭めます。

このとき、神経根が圧迫されれば、肩・腕・手などに痺れや痛みが生じますので、そのような症状を患者が訴えるかを検査します。

患者が症状を訴えれば陽性、そうでなければ陰性となります。

7 ジャクソンテスト

これも、スパーリングテストと同様、お医者さんの手技による検査です。

座った状態で顔を上にあげて、頭を後ろにそらせた状態で、なおお医者さんが頭を上から下に押し付けます。

このとき、神経根が圧迫されて、肩・腕・手などに痺れや痛みが生じるかチェックする検査です。

 

前述したスパーリングテストとジャクソンテストは、一般的にセットで行われます。

前回までに紹介した検査と比較すると客観性は弱いですが、MRIなどの画像に出ない場合に

神経障害があるかチェックする上で重要な検査になります。

 

8 徒手筋力検査(MMT)

神経障害があると、その神経が支配している筋力が低下します。この筋力低下を右上肢・左上肢の筋力を比べることで、神経障害の有無を調べるテストです。

これもお医者さんの手技による検査のため、検査者によって区々になる可能性があり客観性は強くありません。

以下の通り、0~5段階で筋力低下を評価します。

     5:nomal  強い抵抗を加えても動かせる

     4:Good   抵抗を加えても動かせる

     3:Fair     抵抗も加えず、重力に抗して動かせる  

     2:Poor    重力もなしにすれば動かせる

     1:Trace  筋収縮はあるが動かせない

     0:Zero   筋収縮さえない

 

以上述べてきた検査が、交通事故によって、むち打ち(頸椎捻挫・頸堆椎間板ヘルニア・外傷性頸部症候群)を後遺症として認定してもらうには必要になります。

投稿者: 名古屋大光法律事務所

2015.06.16更新

前回の続きになります。

むち打ち症で後遺症として、後遺障害の等級認定をするための神経症状の検査について、

4 深部腱反射テスト

反射というのは、もともと、熱いものに触ったりしたときに、意識する前に即座に手を引くなど、生命を防衛するために大事なものです。

   頸椎C5の神経根に問題が生じていると、上腕筋・上腕二頭筋・烏口腕・腕橈骨筋など上肢の痺れ、腫れ脱力感、筋力低下などが生じます。(大胸筋にも違和感が生じる場合があります。)

  さらにC6の神経根に問題が生じていると、上記筋肉の他に、上腕三頭筋(C7の神経根の支配領域でもあります。)、長・短橈側手根筋(C5・C6・C7の支払領域)などにも上記症状が現れます。

 

 そこで、上肢の腱をゴムハンマーで叩き、筋収縮を見る検査になります。

ゴムハンマーで腱を叩くと、通常、前腕が屈曲したり、上腕三頭筋が伸展したります。

その具合を、診断書では、「亢進」「軽度亢進」「正常」「低下」「消失」で区別します。

低下・消失というのは、反応が薄い、または反応がない場合です。

亢進というのは、逆に反射が過剰の場合を意味します。

余談ですが、たまに診断書の記載の中には、このような各頸椎(C4・C5・C6・C7)の支配領域を逸脱しているものがあります。交通事故に強い弁護士は、このような記載を見逃さずに、訂正・再診断を求めてから、後遺障害等級認定の申立てを行います。

5 脊椎損傷を確認するホフマン検査・トレムナー検査

これは、前述の腱反射の場合とは反対に、反射が現れたら異常(陽性)、反応がなければ正常(陰性)になるもので、病的反射と言われます。

ホフマン検査とは、中指を挟んだ状態で、中指の爪を掌側にはじいて、親指が屈曲・内転するか見る検査です。

  反射があらわれたら、脊髄障害・錐体路障害が疑われます。

トレムナー検査とは、中指(第3指)の先端を背側にはじいたときに、親指が内転・屈曲するかを見る検査です。

両手を検査し、片方だけに反射が現れた場合は、異常(陽性)ありとして、脊髄障害・錐体路障害の疑いがあります。

 

 

投稿者: 名古屋大光法律事務所

2015.06.14更新

むち打ちは、14級9号または12級13号に該当するケースがあります。

診断書の傷病名には、頸椎捻挫・頸部挫傷・頸椎椎間板ヘルニア・外傷性頸部症候群などと記載されます。

捻挫というのは、一般に脱臼・骨折には至らない筋肉や靭帯の炎症を意味しますが、むち打ちで、後遺障害を取得するには、神経根が圧迫されているのなどの神経症状が出ている必要があります。

なぜなら、14級9号、12級13号ともに、「神経症状を残すもの」でなくてはならないからです。

このような神経症状を発見する検査として、

MRI

筋萎縮検査

針筋電図検査

深部腱反射テスト

脊椎損傷を確認するホフマン検査・トレムナー検査

スパーリングテスト

ジャクソンテスト

徒手筋力検査(MMT)

などがあります。

1 、MRI

検査の中で画像解像度が高いMRIが最も重要です。

むち打ちは、筋肉・靭帯の損傷などで、骨折などを把握するレントゲンでは捉えきれないからです。

ただ、注意すべきは、MRIにも画像解像度が低いものがあり、神経根や脊髄損傷などが見逃されてしまう場合があります。

MRIの画像解像度は、テスラという単位で表され、医療機関のホームページを見ると、1.5テスラを使用する医療機関が多いようですが、3.0テスラのMRIを使用している病院もございます。

2、針筋電図検査

筋肉萎縮が生じている場合、電気活性が生じます。この電気活性があるか検査するものです。

具体的には、手足の筋肉に針を刺し、電気活動を波形で調査します。

3、筋萎縮検査

むち打ちで、神経根が圧迫されている場合、上肢が痺れたり・麻痺します。

これが長期化すると、右腕・左腕の筋力に違いが出て、痺れや麻痺がある方が細くなります。

そこで、両腕のひじ関節付近をメジャーで図り、比較するという検査です。

 

 

投稿者: 名古屋大光法律事務所

2015.06.14更新

後遺症障害等級を取得するために、次に重要なことは、後遺症を示す他覚所見があることです。

そこで様々な、医学的検査を受ける必要があります。

次回からになりますが、獲得したい後遺障害の各等級について、必要な検査を詳細に説明していきます。

これまで述べてきた通り、①通院日数(通院期間)、②診断書に記載された症状、③必要な検査

④後遺障害診断書記載の症状と他覚所見の整合性が重要になります。

次回は、むち打ち(頸椎捻挫・頸椎椎間板ヘルニア・外傷性頸部症候群など)、12級13号又は14級9号について必要な検査を説明します。

 

 

 

 

投稿者: 名古屋大光法律事務所

2015.06.12更新

後遺障害等級が認定されるために、後遺障害診断書の記載はもちろんですが、症状固定までの診断書の記載内容も重要です。

ここでは、むち打ち(頸椎捻挫・頸椎椎間板ヘルニア・外傷性頸部症候群など)を例にとって、後遺障害14級9号または12級13号の取得を目標とする場合を説明します。

相談者の中には、すでに症状固定されてから相談される方がおります。

その後、我々が診断書を取得すると、診断書の記載内容は、ほぼ傷病名の記載だけと言えるような内容であったり、自覚症状にしても、頭痛・吐き気・不眠などの後遺障害として認められないような症状(バレ・リュー症状)が中心に記載されているものが散見されます。

これらの症状は、ペインクリニックなどを受診すれば治ると言われています。

12級13号、14級9号にしろ、「局部」に「神経症状」が残るものでなければなりません

残ってしまうだろう神経症状が出ているサインは、上記の症状よりも、「上肢の痺れ・腫れ・脱力感・握力低下・上腕筋などの筋力低下」などです。

このようなことを患者さんは、自覚症状として優先的に医師に述べなくてはなりません。

我々が受任した際には、症状固定間際であれば、再度、自覚症状を整理して、病院に付き添いなどして医師に伝えるようしております。

また、必ず神経学的検査を複数行い、上記症状が他覚所見と整合していることを診断書に記載してもらうことが重要なのです。

 

 

 

 

 

 

 

投稿者: 名古屋大光法律事務所

2015.06.08更新

交通事故による慰謝料などの賠償金を増額する大きな要素は、後遺症が認定されるかにあります。

後遺症と一口にいっても色々なものがありますが、ここでは、後遺症として認められるために弁護士が注意している点について

お話したいと思います。

先に結論をお話しすると、以下の4点を重視しています。

1、症状固定まできちんと通院が持続されているか

2、症状固定時(これ以上は治らないだろうとお医者さんが判断された時)までの診断書の記載が、獲得したい後遺障害の症状と整合しているか。

3、後遺障害等級認定に必要な医学的検査を受けているか

4、後遺症診断書を含め記載された症状が他覚所見と整合しているか

 

まず、1事故後、きちんと病院に通院を持続しているかです。

ここで言う通院とは、医師に診断してもらっているかを言います。接骨院や整体などは、医師がいないので病院に切り替えるべきです。

ただ、お医者さんが接骨院などを勧めている場合は別です。

とにもかくにも、医師でないと診断書が作成されないです。確かに、柔道整復師さんも、施術証明書などは作成できますが

診断書は医師でないと作れません。

後遺症等級認定の際、調査事務所は、この診断書を重視しているので、お医者さんのもとへ通院していることが重要です。

今では、保険会社は、接骨院や整体に通われる方に早めの治療打ち切りを求めてくることが多くなってきてます。

そのため、必ず「お医者さん」に診てもらい「続け」ましょう。

理想としては、事故後、、症状固定まで、週3回は通院される方が良いでしょう。

次回は、2、診断書の記載と獲得したい後遺障害との整合性についてお話します。

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿者: 名古屋大光法律事務所

2015.05.21更新

よろしくお願いいたします。

投稿者: 名古屋大光法律事務所